Qwikとは
Qwikは、サーバーで生成した状態やイベント情報をHTMLへシリアライズし、ブラウザ側で処理を**再開(resume)**する設計のJavaScriptフレームワークです。ページ全体を起動し直す一般的なハイドレーションとは異なり、操作に必要なコードを必要になった時点で読み込みます。
ただし「JavaScriptが一切不要」という意味ではありません。初期実行を抑え、利用された機能のコードを遅延して取得する仕組みです。
$が示す遅延ロード境界
Qwikではcomponent$、onClick$、$()など、名前末尾の$がコード分割可能な境界を表します。
import { component$, useSignal } from '@builder.io/qwik';
export const Counter = component$(() => {
const count = useSignal(0);
return (
<button onClick$={() => count.value++}>
Count: {count.value}
</button>
);
});
イベントハンドラーは、ユーザーが操作するまで取得を遅らせられます。一方、ブラウザ専用処理を多用すると利点が小さくなるため、useVisibleTask$は必要な場面に限定します。
Qwik Cityの役割
Qwik Cityはファイルベースルーティング、レイアウト、データ取得、エンドポイントなどを提供するメタフレームワークです。SSRや静的生成を含むアプリ全体を構成するときに利用します。
採用前に確認すること
- 対象ブラウザとデプロイ先に対応するアダプター
- 既存ライブラリがサーバー実行やシリアライズに対応できるか
- 遅延ロード後の操作速度だけでなく、実機でのCore Web Vitals
- フレームワークの更新状況と移行ガイド
公式ブログではQwik 2.0へ向けた設計変更も案内されています。新規導入時は、固定された記事中のバージョン番号ではなく、公式ドキュメントとリリース情報を確認してください。