Zig - comptimeと明示的なメモリ管理

2026.07.11

公式ドキュメント

Zigとは

Zigは、明示的な制御と予測しやすい動作を重視するシステムプログラミング言語です。ガベージコレクタを持たず、メモリ確保が必要な処理ではアロケータを明示的に渡す設計が一般的です。

公式ダウンロードページでは、2026年4月14日公開の0.16.0がリリース版として掲載されています。開発版は継続して更新されるため、正確な最新版は公式ページで確認してください。

comptime

comptimeは値や型をコンパイル時に扱う仕組みです。ジェネリックな関数や型生成にも利用されます。

fn Matrix(comptime T: type, comptime rows: usize, comptime cols: usize) type {
    return [rows][cols]T;
}

const Mat3 = Matrix(f32, 3, 3);

エラー処理とメモリ管理

Zigはエラーユニオンとtrycatchで失敗を明示します。メモリ管理では用途に合うアロケータを選び、確保と解放をコード上で追えるようにします。

fn divide(a: i32, b: i32) !i32 {
    if (b == 0) return error.DivisionByZero;
    return @divTrunc(a, b);
}

Cとの連携

@cImportでCヘッダーを取り込み、ZigのビルドシステムからC/C++コードを扱えます。クロスコンパイルも主要機能ですが、対象OSのABIや外部ライブラリまで自動的に互換になるわけではありません。

採用時の注意

  • Zigは1.0以前であり、バージョン間で言語や標準ライブラリの変更が起こり得る
  • メモリ安全性はRustの借用検査のように自動保証されない
  • C連携ではC側の未定義動作や所有権も考慮する
  • 性能は処理内容、最適化設定、比較条件をそろえて測定する

根拠のない言語間ベンチマークや採用企業数ではなく、保守性、利用ライブラリ、チーム経験、対象環境で判断します。

参照

← 一覧に戻る
PR
PR
PR
PR