変数名と関数名を直して読みやすくする練習

入門 | 10分 で読める | 2026.06.18

公式ドキュメント

今回やること

この記事では、曖昧な変数名と関数名を、意味が伝わる名前に直します。

命名を直すだけで、コメントを増やさずにコードが読みやすくなることがあります。

前提条件

  • JavaScriptまたはTypeScriptの基本構文が読める
  • 変数、関数、booleanが分かる
  • 動作を変えずに名前だけ改善したい

Step 1: 曖昧な名前を見る

function handle(data: User) {
 const flag = data.age >= 18;

 if (flag) {
 return "ok";
 }

 return "ng";
}

短いコードですが、何を処理しているのか分かりにくいです。

Step 2: 変数の意味を考える

今の名前実際の意味
handle年齢確認をする
dataユーザー
flag成人かどうか
"ok"利用可能
"ng"利用不可

中身を読まないと意味が分からない名前を、役割が分かる名前に変えます。

Step 3: 名前を直す

function getAgeCheckResult(user: User) {
 const isAdult = user.age >= 18;

 if (isAdult) {
 return "available";
 }

 return "unavailable";
}

isAdult のように boolean には is を付けると読みやすくなります。

Step 4: さらに意図を明確にする

戻り値が文字列である必要がないなら、booleanを返す関数にできます。

function canUseService(user: User) {
 return user.age >= 18;
}

呼び出し側は次のように読めます。

if (canUseService(user)) {
 showServicePage();
}

英語の文のように読める名前は、条件式と相性がよいです。

Step 5: 避けたい名前を覚える

避けたい名前理由
data何のデータか不明
flag何の条件か不明
handle何をするか不明
tmp一時的としか分からない
manager責務が広くなりやすい

一時的な短い範囲ならよい場合もありますが、広い範囲では具体名を優先します。

よくあるエラー

状況原因対応
名前が長すぎる1つの変数に情報を詰めすぎスコープを短くする
関数名にandが入る複数責務を持っている関数分割を検討
boolean名が読みにくい名詞だけで命名しているis / has / can を使う
名前を変えたら動かない参照箇所を変え忘れたIDEのリネーム機能を使う

まとめ

命名改善は、最も手軽なリファクタリングです。曖昧な名前を、役割や条件が分かる名前へ変えるだけで、コードの理解コストが下がります。

参考リソース

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