命名は設計:よい名前がコードを短くする

入門 | 9分 で読める | 2026.06.18

公式ドキュメント

命名は、コードを書く中で最も身近な設計です。

よい名前は、コメントを減らし、関数の責務を明確にし、バグを見つけやすくします。

一言でいうと

よい名前は、「それが何で、何のためにあるのか」を読み手に伝えます。

コードは書く時間より読む時間のほうが長いです。名前が曖昧だと、読むたびに中身を確認する必要があります。

悪い名前の例

const data = await fetchUser();
const flag = data.age >= 18;

function handle(value: string) {
 return value.trim();
}

dataflaghandlevalue はよく見ますが、意味が薄い名前です。何のデータか、何のフラグか、何を処理するのかが分かりません。

よい名前の例

const user = await fetchUser();
const isAdult = user.age >= 18;

function normalizeUserName(name: string) {
 return name.trim();
}

名前だけで意図がかなり分かります。

命名の基本

対象よい名前の方向
変数中身を表す名詞
booleanis, has, can, should で始める
関数動詞 + 対象
クラス役割を表す名詞
定数意味を表す名前

count より failedLoginCountlist より activeUsers のように、範囲を少し具体化します。

スコープで名前の長さを変える

短い範囲なら短い名前でも問題ありません。

for (const user of users) {
 console.log(user.name);
}

一方、広い範囲で使う変数は、具体的な名前にします。

const monthlyActiveUserCount = calculateMonthlyActiveUsers(users);

長い名前が常に良いわけではありません。読む範囲に合わせます。

避けたい名前

名前問題
data何のデータか不明
tmp一時的の意味しかない
flag何の条件か不明
handle何を扱うか不明
manager責務が広くなりやすい
util何でも入る箱になりやすい

曖昧な名前は、責務が曖昧な設計のサインです。

名前を付けられないとき

名前に迷うときは、コードの責務が混ざっている可能性があります。

たとえば processUserData という名前しか思いつかないなら、入力チェック、整形、保存、通知が1つの関数に混ざっているかもしれません。

命名に詰まったら、処理を分けるチャンスです。

まとめ

命名は、コードの意味を外に出す設計作業です。

よい名前を付けると、コメントを読まなくても意図が伝わり、変更範囲も見つけやすくなります。

参考リソース

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