package.json の読み方:scriptsとdependenciesを理解する

入門 | 8分 で読める | 2026.07.09

公式ドキュメント

まず結論

package.json は、JavaScriptプロジェクトの説明書です。

どんなプロジェクトか、どんなコマンドがあるか、どんなパッケージに依存しているかが書かれています。

新しいリポジトリを見たら、まず package.json を読むと全体像をつかみやすくなります。

よくある構成

{
  "name": "my-site",
  "version": "1.0.0",
  "type": "module",
  "scripts": {
    "dev": "astro dev",
    "build": "astro build",
    "preview": "astro preview"
  },
  "dependencies": {
    "astro": "^6.0.0"
  },
  "devDependencies": {
    "typescript": "^5.0.0"
  },
  "engines": {
    "node": ">=22.0.0"
  }
}

すべてを暗記する必要はありません。まず見るべき場所は scriptsdependenciesdevDependenciesengines です。

scripts

scripts は、よく使うコマンドの名前を定義する場所です。

{
  "scripts": {
    "dev": "astro dev",
    "build": "astro build"
  }
}

この場合、次のように実行できます。

npm run dev
npm run build

dev は開発サーバ、build は本番用ビルドであることが多いです。ただし中身はプロジェクトごとに違います。必ず scripts の中身を見ます。

dependencies

dependencies は、プロジェクトが依存しているパッケージです。

{
  "dependencies": {
    "astro": "^6.0.0",
    "mermaid": "^11.0.0"
  }
}

アプリの実行やビルドに必要なものが入ります。フレームワークや本番コードで使うライブラリがここに入ることが多いです。

devDependencies

devDependencies は、開発や検証に使うパッケージです。

{
  "devDependencies": {
    "typescript": "^5.0.0",
    "tailwindcss": "^4.0.0"
  }
}

テスト、lint、型チェック、ビルド補助ツールなどが入ります。

フロントエンドでは、最終的に静的ファイルへビルドするため、本番サーバで直接使わないものも多くあります。そのため、dependenciesとの境界はプロジェクトによって少し変わります。

engines

engines は、必要なNode.jsやnpmのバージョンを示します。

{
  "engines": {
    "node": ">=22.0.0",
    "npm": ">=10.0.0"
  }
}

ローカルでは動くのにCIや本番で動かない場合、Node.jsのバージョン違いが原因になることがあります。

type: module

type は、JavaScriptのモジュール形式に関係します。

{
  "type": "module"
}

type: "module" のプロジェクトでは、import / export を使うES Modulesとして扱われます。古いCommonJS形式では require() が使われます。

読む順番

初めて見るプロジェクトでは、次の順番が実用的です。

  1. scripts で起動・ビルド・検証コマンドを見る
  2. dependencies で主要フレームワークを見る
  3. devDependencies で開発ツールを見る
  4. engines でNode.jsの条件を見る
  5. lockfileがあるか見る

実践メモ: READMEが古いことはありますが、package.jsonのscriptsは実際に動くコマンドに近い情報です。

まとめ

package.json は、プロジェクトの入口です。起動方法、ビルド方法、依存しているパッケージ、必要な実行環境が分かります。

エラー調査や新しいプロジェクト参加時は、まず package.json を読む習慣をつけると、迷子になりにくくなります。

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