ファイアウォールとSecurity Groupの違い

入門 | 10分 で読める | 2026.06.16

公式ドキュメント

ファイアウォールとSecurity Groupは、どの通信を通し、どの通信を止めるかを制御するための仕組みです。どちらも「通信の門番」ですが、置かれる場所や設定の考え方が少し違います。

一言でいうと

ファイアウォールもSecurity Groupも通信の許可ルールですが、Security Groupはクラウド上のサーバーやリソースに付ける仮想的な通信制御として使われます。

まず比較

AWS Security Groupはinstance-levelでstatefulかつallow-onlyのため許可connectionのreturn trafficは明示rule不要、NACLはsubnet-levelでstatelessかつallow/denyを順番評価するためreturn方向も許可が必要なことを示す図

種類主な場所
OSファイアウォールサーバーやPCの中Windows Defender Firewall, ufw
ネットワークファイアウォールネットワーク境界社内ネットワークの入口
Security Groupクラウドの仮想ネットワークAWS EC2のSecurity Group
NACLクラウドのサブネット境界AWS Network ACL

何を条件にするのか

通信制御では、主に次の条件を見ます。

条件
方向inbound, outbound
プロトコルTCP, UDP, ICMP
ポート22, 80, 443, 3000
送信元自分のIP、社内IP、0.0.0.0/0
宛先サーバー、サブネット、別Security Group

0.0.0.0/0 はすべてのIPv4アドレスを表すことが多いため、設定時は特に注意します。

よくある許可例

目的許可例注意
Web公開TCP 443 from 0.0.0.0/0公開サービスなら一般的
HTTP公開TCP 80 from 0.0.0.0/0HTTPSへリダイレクトすることが多い
SSH管理TCP 22 from 自分のIP全公開は避ける
開発用ポートTCP 3000 from 自分のIP本番では原則公開しない

管理用ポートを全世界へ開ける設定は、初心者が特に避けるべき危険な設定です。

Security Groupの考え方

クラウドのSecurity Groupは、サーバーやロードバランサーなどに付ける通信許可ルールです。

Security Groupは、状態を覚えるステートフルな制御として扱われることが多いです。たとえば、インバウンドで許可された通信への応答は、自動的に戻れる仕組みになっています。

一方、NACLはサブネット単位で、インバウンドとアウトバウンドをより明示的に制御します。

初心者が守るルール

  • 使わないポートは開けない
  • SSHや管理画面を 0.0.0.0/0 にしない
  • 本番と学習環境の設定を分ける
  • 一時的に開けたポートは閉じる
  • 変更前後で通信確認をする
  • ルールの理由をメモする

よくある誤解

誤解実際
ファイアウォールを無効化すれば解決一時確認以外では危険です
443だけ開ければアプリは必ず動くアプリ内部やバックエンド通信も関係します
Security GroupはOSの設定クラウド側の仮想ネットワーク設定です
自分のIPはずっと同じ回線によって変わることがあります

まとめ

ファイアウォールとSecurity Groupは、通信を許可・拒否するための仕組みです。初心者は、方向、プロトコル、ポート、送信元をセットで見ます。特に管理用ポートを全世界に公開しないことが重要です。

参考リソース

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