DHCPとは?PCがIPアドレスをもらう仕組み

入門 | 9分 で読める | 2026.06.16

公式ドキュメント

DHCPとは、PCやスマホがネットワークに参加した時に、IPアドレスなどの設定を自動でもらうための仕組みです。

一言でいうと

DHCPがあるから、利用者は手作業でIPアドレスやDNSを設定しなくてもネットワークに接続できます。

DHCPが配るもの

DHCPはIPアドレスだけを配る仕組みではありません。多くの場合、次の情報をまとめて配ります。

情報役割
IPアドレス192.168.1.20その機器のLAN内住所
サブネットマスク255.255.255.0同じネットワーク範囲
デフォルトゲートウェイ192.168.1.1外へ出る出口
DNSサーバー192.168.1.1, 1.1.1.1名前解決の問い合わせ先
リース時間24時間などその設定を使える期間

登場人物

登場人物役割
DHCPクライアントIP設定をもらうPCやスマホ
DHCPサーバーIP設定を配る機器
ルーター家庭ではDHCPサーバーを兼ねることが多い

家庭用ネットワークでは、Wi-FiルーターがDHCPサーバーとして動いていることが多いです。

DHCPの流れ

DHCPは、ざっくり次の流れでIP設定を決めます。

Discover  -> クライアントが「誰かIPをください」と探す
Offer     -> DHCPサーバーが「このIPを使えます」と提案する
Request   -> クライアントが「そのIPを使います」と要求する
ACK       -> サーバーが「使ってよい」と確定する

この流れはDORAと呼ばれることがあります。

リースとは

DHCPで配られたIPアドレスは、永遠に固定されるわけではありません。一定時間だけ使える「リース」として割り当てられます。

リース期限が近づくと、クライアントは同じIPアドレスを継続利用できるか確認します。

DHCPのIPアドレスは、固定の所有物ではなく、一定期間借りている設定です。

DHCPが失敗した時の症状

症状可能性
IPアドレスが取れないDHCPサーバーへ届いていない
169.254.x.x になる自動設定に失敗している可能性
Wi-Fiには接続したがWebが見られないDNSやゲートウェイ設定の問題かもしれない
同じIPが重複する固定IP設定やDHCP範囲の管理ミスかもしれない

確認コマンド

Windowsでは次を使います。

ipconfig /all

macOS/Linuxでは次を使います。

ip addr
nmcli device show

OSによって表示形式は異なりますが、IPアドレス、ゲートウェイ、DNSサーバーを確認します。

よくある誤解

誤解実際
DHCPはインターネット上のサービス多くの場合、LAN内で動く仕組みです
IPアドレスは必ず毎回変わる同じIPが再利用されることもあります
DHCPが成功すれば通信は全部成功DNS、ゲートウェイ、ファイアウォールも関係します

まとめ

DHCPは、PCやスマホにIPアドレス、ゲートウェイ、DNSなどを自動設定する仕組みです。ネットワークにつながらない時は、まずIPアドレスが取れているか、ゲートウェイとDNSが設定されているかを確認します。

参考リソース

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