レジストラ、ネームサーバー、DNSゾーンは、ドメイン管理でよく出てくる言葉です。どれもDNSに関係しますが、役割は違います。
一言でいうと
レジストラはドメインの登録先、ネームサーバーはDNS情報の問い合わせ先、DNSゾーンは具体的なレコードを置く設定場所です。
まず比較
| 用語 | 役割 |
|---|---|
| レジストラ | ドメインを登録・更新する事業者 |
| レジストリ | TLD全体を管理する組織 |
| ネームサーバー | そのドメインのDNS情報を返すサーバー |
| DNSゾーン | A、CNAME、MX、TXTなどの設定一式 |
| DNSレコード | DNSゾーン内の具体的な1行の設定 |
レジストラとは
レジストラは、利用者がドメインを登録する窓口です。
レジストラで主に行うこと:
- ドメイン取得
- ドメイン更新
- 登録者情報の管理
- ネームサーバー指定
- ドメインロック
レジストラの画面でDNSレコードも編集できる場合がありますが、DNS管理先を別サービスに変えることもあります。
ネームサーバーとは
ネームサーバーは、「このドメインのDNS設定はここに聞いてください」と示されるサーバーです。
たとえば、レジストラ側で次のように指定します。
ns1.example-dns.net
ns2.example-dns.net
利用者のブラウザやDNSリゾルバは、最終的にこのネームサーバーの情報をもとに、AレコードやCNAMEを確認します。
DNSゾーンとは
DNSゾーンは、あるドメインに関するDNSレコードをまとめた設定領域です。
example.com. A 203.0.113.10
www.example.com. CNAME example-hosting.example.net.
example.com. MX 10 mail.example.com.
ゾーンをどのサービスで管理しているかによって、DNSレコードを編集する管理画面が変わります。
よくある構成
| 構成 | 説明 |
|---|---|
| レジストラDNSを使う | ドメイン取得先でDNSも管理する |
| CloudflareなどへNS変更 | DNS管理を別サービスへ移す |
| ホスティング付属DNSを使う | サーバー会社のDNSで管理する |
| 社内DNSで管理 | 組織内でDNSを管理する |
DNSレコードを編集する場所は、ドメイン取得先ではなく、現在指定しているネームサーバー側です。
よくあるミス
| ミス | 何が起きるか |
|---|---|
| レジストラ側でDNSを編集したがNSは別サービス | 変更が反映されない |
| ネームサーバーを変更した直後に確認する | 反映待ちで結果が揺れる |
| 旧DNSゾーンにレコードを残したまま | 実際には使われていない可能性がある |
| TXT所有確認を違うゾーンに入れる | サービス側が確認できない |
よくある誤解
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| ドメインを買った会社でDNSを必ず編集する | ネームサーバー指定先で編集します |
| ネームサーバーとDNSレコードは同じ | ネームサーバーは問い合わせ先、レコードは設定内容です |
| NS変更は即時に世界中へ反映される | キャッシュやTTLの影響があります |
| DNSゾーンは1つしか作れない | 管理先ごとに存在しても、使われるのは指定NS側です |
まとめ
レジストラはドメイン登録、ネームサーバーはDNS問い合わせ先、DNSゾーンはDNSレコードの設定場所です。DNS設定が効かない時は、まず「現在のネームサーバーはどこか」を確認します。
参考リソース
- ICANN: Domain Name Registration Process
- RFC 1034: Domain Names - Concepts and Facilities
- Cloudflare: Nameservers