ping・traceroute・nslookup・dig・curlで疎通確認する

入門 | 13分 で読める | 2026.06.16

公式ドキュメント

今回やること

この記事では、ネットワーク不調を切り分けるために、基本コマンドを順番に実行します。

目的はコマンドを暗記することではなく、DNS、到達性、経路、HTTP応答を分けて確認することです。

前提条件

  • ターミナルを開ける
  • インターネットに接続できる
  • macOS/Linux、またはWindows PowerShellを使える
  • 本番環境ではなく、学習用として確認する

この記事では例として example.com を使います。

Step 1: DNSで名前解決できるか確認する

まず、ドメイン名からIPアドレスを引けるか確認します。

macOS/Linux:

nslookup example.com

Windows PowerShell:

nslookup example.com

IPアドレスが表示されれば、名前解決はできています。

Step 2: digでDNSレコードを見る

macOS/Linuxでは dig を使うと、DNSの結果をより詳しく見られます。

dig example.com

Aレコードだけ見たい場合は次を使います。

dig example.com A

Windowsで dig がない場合は、まず nslookup で十分です。

Step 3: pingで到達性を見る

次に、相手へ届く可能性があるかを確認します。

ping example.com

Windowsでも同じです。

ping example.com

応答が返る場合、少なくともICMPの到達確認はできています。ただし、pingが成功してもHTTPが成功するとは限りません。

Step 4: tracerouteで経路を見る

相手までの途中経路を確認します。

macOS/Linux:

traceroute example.com

Windows:

tracert example.com

途中に * が表示されても、必ず障害とは限りません。途中の機器が応答を返さない設定の場合があります。

Step 5: curlでHTTP応答を見る

Webサーバーの応答を見るには curl を使います。

curl -I https://example.com

ステータスコードとレスポンスヘッダーが表示されます。

HTTP/2 200
content-type: text/html

HTTPとして返事があるかを確認できます。

Step 6: curl -vでどこまで進んだか見る

詳細ログを出します。

curl -v https://example.com

見るポイントは次です。

表示意味
Trying接続先IPへ接続を試している
ConnectedTCP接続できた
SSL connectionTLS接続できた
> GETHTTPリクエストを送った
< HTTPHTTPレスポンスを受け取った

curl -v は、DNS、TCP、TLS、HTTPのどこで止まっているかを見るために使います。

確認結果の整理

DNSpingcurl見方
失敗未確認未確認まずDNSを確認
成功失敗失敗経路やICMP制限を確認
成功失敗成功ping拒否の可能性あり
成功成功失敗HTTP、TLS、ポートを確認
成功成功成功通信の基本部分は通っている

よくあるエラー

エラーよくある原因確認すること
command not found: digdig が入っていないnslookup を使う
could not resolve hostDNSで名前解決できないドメイン名、DNS設定
connection refusedポートで待ち受けていないサーバー起動、ポート番号
Operation timed out返事がない経路、FW、VPN
証明書エラーTLS証明書の問題ドメイン名、期限、CA

次にやること

DNSが原因か確認する手順 で、名前解決の確認をもう少し詳しく練習します。

まとめ

ネットワーク不調は、DNS、到達性、経路、HTTP応答に分けて確認します。最初は nslookuppingtraceroutecurl -Icurl -v の順番で見ると、原因の範囲を狭めやすくなります。

参考リソース

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