pingとtracerouteは何を確認しているのか

入門 | 9分 で読める | 2026.06.16

公式ドキュメント

pingとtracerouteは、ネットワークの到達性や経路を調べるための基本的な確認コマンドです。ただし、Webアプリが正常に動くかを直接保証するものではありません。

一言でいうと

pingは相手に届くか、tracerouteは相手までの途中経路をざっくり確認するための道具です。

pingが見ていること

pingは、多くの環境でICMP Echo Requestという通信を送り、相手から返事があるかを確認します。

ping example.com

返事があれば、少なくともその名前解決やIP到達の一部は成功しています。ただし、HTTPやHTTPSの成功までは確認していません。

pingでわかること

わかること補足
名前解決できるかドメイン指定時はDNSも関係します
IPへ届く可能性があるかICMPが許可されている場合
応答時間の目安ミリ秒で表示されます
パケットロスの有無一部のパケットが返らない場合があります

pingでわからないこと

わからないこと理由
Webサーバーが正常かHTTPリクエストを送っていません
443番ポートが開いているかICMPとTCP 443は別です
アプリが正常かアプリケーション層を確認していません
ping拒否中か障害かICMPを止めているだけの場合があります

tracerouteが見ていること

tracerouteは、宛先までに通るルーターの経路を推測するコマンドです。

macOS/Linuxでは次を使います。

traceroute example.com

Windowsでは次を使います。

tracert example.com

途中の機器が応答しない場合、* が表示されることがあります。これは必ずしも障害ではありません。

よくある使い分け

確認したいこと使うもの
相手へ届くかping
途中経路を見るtraceroute / tracert
DNSを確認するnslookup / dig
HTTP応答を見るcurl -I

Webの不調確認では、pingだけで終わらず、DNSとHTTPの確認まで分けて見ることが重要です。

よくある誤解

誤解実際
pingが通ればWebサイトも正常HTTPやTLSは別途確認が必要です
pingが通らなければ必ず障害ICMPだけ拒否している場合があります
tracerouteの*は必ず問題途中機器が応答しないだけのことがあります
応答時間が少し大きいと危険距離や経路、回線状況で変わります

まとめ

pingは到達性、tracerouteは経路の確認に役立ちます。ただし、Webアプリの動作確認にはDNS、TCP、TLS、HTTPも関係します。ネットワーク不調では、確認したい層に合った道具を使い分けます。

参考リソース

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