TCPとUDPの違い

入門 | 9分 で読める | 2026.06.16

公式ドキュメント

TCPとUDPは、アプリケーションのデータを相手に届けるための代表的なトランスポート層プロトコルです。

一言でいうと

TCPは正確に届けることを重視し、UDPは軽さと速さを重視します。

比較表

観点TCPUDP
接続接続を確立してから通信する接続を確立せずに送る
到達確認ありなし
順序保証ありなし
再送制御ありなし
速度UDPより重くなりやすい軽い
主な用途Web、メール、SSH、ファイル転送DNS、音声、動画、ゲーム、QUIC

TCPが向いている場面

TCPは、データが欠けたり順番が入れ替わったりすると困る場面に向いています。

  • Webページの取得
  • API通信
  • ファイルダウンロード
  • SSH接続
  • メール送受信

WebページのHTMLが途中で欠けると表示が壊れます。そこでHTTP/1.1やHTTP/2はTCPの上で動くことが一般的です。

UDPが向いている場面

UDPは、多少の欠落よりもリアルタイム性が重要な場面に向いています。

  • DNS問い合わせ
  • 音声通話
  • 動画配信の一部
  • オンラインゲーム
  • QUIC / HTTP/3

UDPは何も保証しない代わりに軽いです。必要な信頼性は、UDPの上で動くアプリケーション側が工夫して実装することがあります。

「UDPは危険」ではない

UDPは信頼性がないと聞くと、危険な通信のように感じるかもしれません。しかし、UDPは用途に応じた設計です。

たとえば音声通話では、少し前の音声データを再送しても意味が薄い場合があります。それよりも、遅延を小さく保つ方が重要です。

TCPとUDPは優劣ではなく、用途に合わせて選ぶものです。

ポート番号との関係

TCPにもUDPにもポート番号があります。同じ 53 番でも、TCP 53番とUDP 53番は別の通信として扱われます。

サービスよく使うプロトコル
HTTPTCP 80
HTTPSTCP 443
DNSUDP 53、必要に応じてTCP 53
QUIC / HTTP/3UDP 443

よくある誤解

誤解実際
TCPは常に安全暗号化はTLSなど別の仕組みが必要です
UDPは必ず不安定用途に合えば十分に実用的です
Webは全部TCPHTTP/3ではUDP上のQUICが使われます
UDPにはポートがないUDPにもポート番号があります

まとめ

TCPは正確性、UDPは軽さとリアルタイム性を重視します。Web開発ではTCPをよく見ますが、DNSやHTTP/3ではUDPも重要です。ネットワークを読む時は、どのプロトコルがどのポートで使われているかを合わせて確認します。

参考リソース

← 一覧に戻る
PR
PR
PR
PR