技術選定理由とは
技術選定理由とは、その技術をなぜ使ったのかを説明する理由です。
「流行っているから」ではなく、目的・制約・学習効果に合っていることを説明します。
目的、制約、候補、選択理由、選んだ案の弱点、見直し条件の6点をそろえます。要件自体が曖昧なら要件定義の基本、判断を後から追える形にするなら意思決定記録を使います。

考える観点
| 観点 | 例 |
|---|---|
| 目的 | Webで公開したいから |
| 学習効果 | JavaScriptの基礎を身につけたいから |
| 規模 | 小さいアプリなので軽い構成にした |
| 運用 | 無料枠で公開しやすいから |
| 将来 | APIやDBに拡張しやすいから |
悪い例
Reactが有名だから使いました。
良い例
画面を部品ごとに分けて管理したかったためReactを使いました。
小さなTodoアプリでも、入力欄、一覧、ボタンをコンポーネントとして整理できると考えました。
候補とTrade-offを残す
目的: 6週間で小さな学習記録アプリを公開
制約: 開発者1人、サーバー運用経験なし
候補: ブラウザ保存 / マネージドデータベース / 自作API
選択: 最初はブラウザ保存
理由: 主要な入力体験を早く確認できる
弱点: 端末間共有ができない
見直し条件: 複数端末で使う要件が確定した時
成功例は、目的と制約に照らして候補を比較し、選んだ案の弱点も説明することです。失敗例は「人気」「就職に有利そう」だけを理由にし、今回の要件との関係を示さないことです。
技術選定には唯一の正解がない場合があります。同じ目的でも、人数、期限、既存システム、運用能力が変われば判断も変わります。後から条件が変わったときの見直し条件を残します。
選ばなかった候補の理由と、条件が変わったときの再選定基準を説明できれば成功です。人気だけを理由にする、決定後に都合のよい理由を作る、唯一の正解と断定する、期限や運用を無視する説明は避けます。
確認問題
「Reactを選んだ理由はReactを学びたかったから」は常に悪いでしょうか。学習自体が目的なら理由になりますが、利用者向け価値、期限、代替案とのtrade-offも説明します。
選定前の問いはWhyから考える、判断の比較方法は意思決定とは?を参照してください。
まとめ
技術選定理由は、技術と目的をつなぐ説明です。選んだ理由だけでなく、選ばなかった理由も言えると説得力が上がります。
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