ネットワーク不調の切り分けチェックリスト

入門 | 8分 で読める | 2026.06.16

公式ドキュメント

概要

ネットワーク不調は、「つながらない」という一言に見えても、DNS、経路、ポート、HTTP、TLS、アプリなど原因が分かれます。

このチートシートでは、初心者が最初に見るべき確認順だけを扱います。高度なパケット解析や本番障害対応の詳細手順は対象外です。

最初の確認順

順番確認すること使うもの
1自分の端末がネットワークに接続しているかWi-Fi表示、IP確認
2IPアドレスが取れているかipconfig, ip addr
3DNSで名前解決できるかnslookup, dig
4宛先へ届く可能性があるかping
5HTTP応答があるかcurl -I
6詳細な接続ログを見るcurl -v
7ブラウザ側を見るDevTools Network
8サーバーログを見るアプリログ、Webサーバーログ

症状別チェック

症状最初に見る場所よくある原因
ドメインだけ開けないDNSDNS設定、レコード、キャッシュ
IP直打ちなら開けるDNS名前解決の問題
connection refusedポート、アプリ起動サーバー未起動、ポート違い
timeout経路、FWファイアウォール、経路、サーバー無応答
404HTTPルーティングURLパス、APIルート、静的ファイル
502リバースプロキシバックエンド停止、 upstream 設定
SSL certificate エラーTLS証明書期限切れ、ドメイン不一致、CA問題
CORSエラーブラウザConsoleオリジン許可、認証情報、ヘッダー

コマンド最小セット

目的macOS/LinuxWindows PowerShell
IP設定を見るip addripconfig
DNS確認dig example.comnslookup example.com
到達確認ping example.comping example.com
経路確認traceroute example.comtracert example.com
HTTPヘッダーcurl -I https://example.comcurl.exe -I https://example.com
詳細ログcurl -v https://example.comcurl.exe -v https://example.com

curlで見るポイント

curl -v https://example.com
表示見る意味
Trying ...接続先IP
Connected to ...TCP接続成功
SSL connection using ...TLS接続成功
> GET ...リクエスト送信
< HTTP/2 200HTTPレスポンス

curlの詳細ログでは、DNS、TCP、TLS、HTTPのどこまで進んだかを分けて見ます。

すぐ疑う前に分けるもの

似ている言葉分け方
Wi-FiにつながるLANに参加できているだけかもしれない
インターネットにつながるDNSやHTTPまで成功しているかは別
pingが通るHTTPやTLSが成功するとは限らない
404が出るHTTPサーバーには届いている
CORSエラーブラウザの制限であり、サーバー未到達とは限らない

危険な対応

対応なぜ危険か
ファイアウォールを完全無効化する本来止めるべき通信まで通る
0.0.0.0/0 で管理ポートを開ける全世界から到達可能になる
curl -k を常用するTLS証明書検証を無視してしまう
秘密情報入りURLを共有するトークンやCookieが漏れる

まとめ

ネットワーク不調では、端末、DNS、経路、ポート、TLS、HTTP、アプリを順番に分けます。最初に覚える最小セットは nslookuppingtraceroutecurl -Icurl -v です。

参考リソース

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